da Vinci Siでロボット支援下内視鏡手術

内視鏡下手術用のロボット「da Vinci」で準広汎子宮全摘出術を受けました

手術支援ロボット「ダヴィンチ」って何

私の手術は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」で執刀していただいた。

da Vinci (医療ロボット) - Wikipedia

medicalnote.jp

www.buzzfeed.com

たまたま手術の3ヶ月くらい前に、ダヴィンチの記事や病院のプレスリリースを見ていた。

医療とAIはよく見かけていたが、医療とVRも今はこんなになってるんだなぁと感心していた。

それで自分が切られるのは予想しなかったが、このときにロボット手術の存在を知ったことで、今回自らロボット手術をお願いすることができた。

私の思うダヴィンチのメリットは、

  • 人が操作する腹腔鏡手術よりも可動域が柔軟

  • 手元が安定している。術中に誤って血管を傷つけてしまい、テンパって震えながらの縫合だったとしても、ロボットを経由した操作なので影響しない。

  • 執刀医が座って作業できるので疲労しにくい

  • 開腹しないので回復が早い。医療ギャグか。

  • 出血が少ない。私のときは150cc。

  • 人のオペレーションミスが最大限防げる(ように思う)。

デメリットは、(ロボットがお高いことは置いておいて)「操作感」が伝わらないこと。

患部がどこまでぶよぶよなのか、どこまでハリがあるのかがわからない。どこまでテンションをかけていいのかわからない。

ここは熟練者の経験値頼みになってしまう点だと思うのでAIがサポートできると良いんでしょうね。

そのあたりの課題を解決するロボットを、東京工業大学発のベンチャー企業が開発しているようです。

jp.techcrunch.com

好奇心を持って気になっているのは、ログをどう生かしていくのかなという点。

ロボット制御なので、動画とアプリケーションログが患者の状態(心拍数/呼吸数/血圧/体温)と関連付いた形で残るはず。

これをAIに学習させたら、執刀をアシストすることができるようになって手術支援ロボットの学習コストは下がり、

多くの患者さんが手軽にロボット手術を受けられるようになるんじゃないかな!と思いました。

余談だけど、退院後に家で静養中、昼に再放送してた「ドクターX」で、手術支援ロボット「コロンブス」っていうのが出てきて笑った。医療ギャグか。